2011年世界エイズデー 国内啓発キャンペーンテーマについて

キーメッセージ、および以下のコンセプトは、テーマの決定を受け、
コミュニティアクション2011実行委員会がまとめました。

 エイズ対策の両輪は予防と支援だとよく言われます。この30年のHIV/エイズとの闘いを振り返れば、対策の最大の推進役は、HIVというウイルスに感染した人たち、エイズの流行に影響を受けている人たちでした。「影響を受けている人たち」とは多くの場合、HIV陽性者の家族、恋人、友人、知人、そして HIV感染の高いリスクにさらされやすく、そのために社会的な差別や偏見を受ける恐れのある人たちを想定して使われています。その人たちの闘う力を支えることで、予防のメッセージもまた、社会に広く伝えていくことが可能になります。

 一方、日本国内でHIVに感染している人はエイズ動向委員会の報告ベースでも年間1500人前後に達しています。累積報告数から考えると、少なくとも2万人を超えるHIV陽性者が、会社などで働き、学校で勉強し、映画を見に行ったり、バーで一杯やって帰ったり、テレビでなでしこジャパンを応援したりしている現実がすでにあります。そのリアリティ(現実)を受け止める想像力さえあれば、「影響を受けている人たち」にはもっと大きな広がりが出てくるはずです。支える力は影響を受けているからこそ生まれてくるといった事情もあります。

 そうした広がりの中でもう一度、「エイズとわたし」の関係を考えてみたい。だれが何を支え、何を防ごうとしているのか。そして、どのような影響を受けてきたのか。どこかでエイズの流行と触れあっている「わたし」。すれ違ったかもしれない「わたし」。いろいろな人たちの「エイズとわたし」を聞いてみたい。紹介できる機会を作りたい。そんな思いが「エイズとわたし 支えることと 防ぐこと」には込められています。