コミュニティアクションに参加を

 治療は進歩しました。でも、流行は続いています。

 エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した人は遠からぬ死を覚悟しなければならない。そのような病気ではなくなっています。早期に感染を把握し、エイズの発症を防ぐ、あるいは発症しても症状を改善し、社会生活を長く維持していくための手段が存在する。そうした状態が現実のものとなりました。

 もちろん、それには長期にわたって治療を続け、さまざまな体調の変化を克服しつつ生活を継続していく必要があります。生活を維持していくうえでの社会的な困難にもしばしば、そして繰り返し直面します。

 コミュニティアクションは2006年に第20回日本エイズ学会学術集会・総会が開催された際に、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)の長谷川博史代表(当時)の発案により、期間限定であり、かつ東京という地域限定でもあるアクション情報の共有キャンペーンとして発足しました。2010年からは公益財団法人エイズ予防財団と3つのNPO法人が実行委員会を作り、12月1日の世界エイズデーを中心にした集中キャンペーン期間を含むHIV/エイズ分野の継続的情報提供ツールの運用主体として活動しています。

【実施内容】
 1. 共通課題による全国的なエイズイベント開催の促進
 2. 全国のエイズイベントの情報集約と広報支援

【実行委員会】
 特定非営利活動法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)
特定非営利活動法人 akta
特定非営利活動法人 エイズ&ソサエティ研究会議
 公益財団法人エイズ予防財団 

 活動の中心は全国のHIV/エイズ関連情報をせっせと集め、公式ウェブサイト、およびFacebook、Twitterで広く伝えることにあります。そのことによって、社会的関心が低下したといわれつつも、実は全国各地で、様々な主体により、エイズの流行に対応するためのいろいろな動きがあることを知ってもらえるのではないかと考えています。

 情報の共有は、その様々な主体が、決して社会の中で孤立しているわけではないということを認識するきっかけになるはずです。あれ、こんなことやっているの? なるほど、その手があったか! それならこっちは・・・と、新たな行動のヒントにもなるでしょう。できれば、そうなってほしい。

 情報を集めて、伝えるという作業は簡単なようでいて、けっこう大変です。愚痴の多い担当者は、誰が見ているのだろうとすぐに弱音を吐きたくなります。ただし、全国のたくさんの方から「今度、こんなことをやるのだけど」とご連絡をいただけると、その弱音はたちまち雲散霧消、もりもりとやる気がわいてきます。たぶん。

 集中キャンペーンは毎年、世界エイズデーの前後に2カ月程度の期間を設定していますが、公式サイトは年間を通して新着情報の紹介を続けています。季節を問いません。どうか皆さん、積極的に情報をお寄せいただくよう、そして「おっ、意外に便利なツールじゃないの」ということで1日1回はサイトをご覧いただくよう、よろしくお願いします。

コミュニティアクション実行委員会
長谷川博史、荒木順子、堀内由紀、宮田一雄

コミュニティアクションの公式サイトに掲載を希望されるHIV/エイズおよびその関連分野のイベント、講演会等の情報をeメールでお知らせください。
  • イベントの名称
  • 開催日時、場所
  • 簡単な内容紹介
  • イベントについて知ることができるウェブサイトのURL
  • 主催者および問い合わせ先

連絡先:公益財団法人エイズ予防財団 ca-aids@jfap.or.jp