新事務局長にピーター・サンズ氏 グローバルファンド

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は11月14日、事務局長に元スタンダード・チャータード銀行最高経営責任者(CEO)のピーター・サンズ氏を選出したと発表しました。
 サンズ氏は金融経済分野での豊富な経験に加え、2015年に銀行の第一線を退いてからは、グローバルヘルス分野での幅広い研究に取り組んできました。事務局長選出の知らせを受け「感染症は今日人類が直面する最も深刻な危機の一つです。私たちが協力して資金を調達し、強靭な保健システムを構築し、地域において有効な対応を策定すれば、三大感染症の流行に終止符を打ち、繁栄を促進し、グローバルな健康安全保障を強化できます」と語っています。
 グローバルファンドの事務局長は今年5月末にマーク・ダイブル氏が任期満了で退任したあと空席となり、マライケ・ヴェインロクス官房長が事務局長代行を務めていました。エイズ、結核、マラリアという世界の三大感染症の流行終結と各国の保健基盤強化に向けてサンズ氏の知見と人脈を高く評価し、14日の理事会で最終的に任命を決定したということです。
 グローバルファンド日本委員会の公式サイトにプレスリリースが掲載されています。
 http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2017-11-14_new_executive_director