GID(性同一性障害)学会第17回研究大会『トランスジェンダーの健康と権利』

[大阪]2015年3月21日(土)、22日(日)

 性同一性障害の治療を正当な医療行為と判断した埼玉医科大学倫理員会の答申から20年目となる2015年、GID(性同一性障害)学会第17回研究大会が開催されます。国内では、対応可能な医療機関の慢性的な供給不足が続く一方で、文部科学省による初の全国調査や民間組織による実態調査結果が相次いで発表され、教育・福祉・医療をつなぐ支援体制への関心と期待が高まっています。
 海外に目を転じれば、国際的診断基準であるDSM-5からGIDの名称は消え、GD(性別違和)に変更されました。ICD-11についてはさらなる大幅改訂を目指し、「脱・精神病理化運動」が展開されています。また、「性同一性障害特例法」に関連するところでは、「性と生殖に関する権利」を侵害する事柄を要件としない法律をもつ国も増えてきました。とくに「生殖腺切除を性別変更の要件として強制することはできない」とするWHOらの共同声明は、今後大きな影響力をもつものとして注目されています。
 世界は「トランスジェンダーの健康と権利」をキーワードに大きく変わろうとしています。日本には日本の事情もあります。だからこそ、「グローカル時代の教育・福祉・医療」について学際的に、この大阪で、大いに議論しようではありませんか。
 (東優子・大会会長挨拶から)

日時:
2015年3月21日(土)、22日(日)
場所:
大阪府立大学中百舌鳥キャンパス
(大阪府堺市中区学園町1番1号)
参加費:
会員・一般3000円、学生1000円
ウェブサイト: