第5回都医学研都民講座「ウイルス感染症と戦う」

[東京]2014年10月17日(金)

講演1 手足口病の重症化を探る
     東京都医学総合研究所、小池智研究員
 手足口病は文字通り口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とし、幼児を中心に夏季に流行が見られる急性ウイルス感染症である。コクサッキ-ウイルスA16やエンテロウイルス71などが原因となるウイルスであるが、近年アジア地域でエンテロウイルス71による中枢神経合併症が多数報告され、治療法も開発されていないため問題となっている。本講座ではこの感染症克服にむけた基礎研究成果等を紹介する。

講演2 エイズ克服へのチャレンジ
     国立感染症研究所エイズ研究センター、俣野哲朗センター長
 致死的感染症エイズを引き起こすHIVの発見以来30年以上を経た現在、未だに世界のHIV感染者総数は3000万人を超え、毎年新たに200万人以上が感染し150万人以上の方が亡くなっている。国内では2013年の新規感染者報告件数が過去最高であった。現在の治療薬では、エイズ発症阻止は可能であるもののHIVを感染者体内から駆逐することができない。本講演では、感染拡大阻止の切り札となるHIVワクチン開発および感染者の治癒に向けた挑戦的取組みを紹介する。

日時:
2014年10月17日(金)午後2時〜3時半(開場午後1時)
場所:
津田ホール(JR中央線 千駄ヶ谷駅前)
定員:
抽選で490人(入場無料)
申込み:
往復はがきによる事前申込み制。
締め切りは9月29日(月)消印有効。
詳細は下記ウェブサイトをご覧下さい。
http://www.igakuken.or.jp/event/tomin/h26/tomin05.html
主催:
公益財団法人東京都総合医学研究所