第115回エイズ&ソサエティ研究会議フォーラム『HIV郵送検査の現状、課題、可能性』(シリーズ エイズとその課題2013第2回)

[東京]2013年9月25日(水)

 わが国のHIV郵送検査の検査件数は、2012年には保健所などの公的検査のほぼ半数に匹敵する年間6万5000件に達しました。シリーズ エイズとその課題2013の第2弾は、公益財団法人エイズ予防財団および「HIV検査相談の充実と利用機会の促進に関する研究」班の協力を得て、HIV郵送検査の現状と課題、および今後の可能性について話し合います。

 HIV陽性者に対する早期の治療開始が世界の趨勢となるなかで、わが国においても一段と検査普及の必要性が強調されています。全体の検査件数を増やす努力は大切ですが、そのためには同時に以下の3条件の整備もことあるごとに指摘しておく必要があります。

1 検査を必要とする人が過度な不安に苦しむことなく検査を受けることができる
2 HIV陽性と判明した人が積極的に、安心して、治療や支援のサービスを利用できる
3 そのための情報が検査を必要とする人に確実に届く

 検査を必要とする人の社会的立場や考え方、抱える事情などは多様であり、その多様性に対応しうる柔軟な検査体制を整える一方で、順守されるべきHIV検査の原則を明確にしておくこともまた、不可欠な課題となります。フォーラムでは「HIV検査相談の充実と利用機会の促進に関する研究」班のメンバーである須藤氏からHIV郵送検査の現状と課題について報告していただきます。また、HIV郵送検査が検査窓口の多様化を担う重要な選択肢のひとつとなり、より信頼度と利便性の高い検査機会の確保につなげられるようにするにはどうしたらいいのか、議論を深めていきたいと考えています。
(主催者より)

日時:
2013年9月25日(水)午後6時〜8時
場所:
慶應義塾大学信濃町キャンパス総合医科学研究棟1階ラウンジ
アクセス http://www.sc.keio.ac.jp/access.html
キャンパスマップ http://www.sc.keio.ac.jp/campus.html
(東京都新宿区信濃町35番地、キャンパスはJR信濃町駅前です)
報告:
HIV郵送検査に関する実態調査から>
慶應義塾大学医学部 須藤弘二氏
コメント:
株式会社アルバコーポレーション 萬田和志氏
特定非営利活動法人ぷれいす東京 池上千寿子氏
参加費:
無料