世界エイズデー特別シンポジウム 『ウイルスとの闘いの最前線:世界を動かす現場力』

[東京]2012年11月29日(木)

 1980年代にエイズが報告されて以来、人類とエイズとの闘いは「最も成功したソーシャル・ムーブメント」と言われるほど、広範なインパクトを生み出してきました。医師や科学者だけでなく、政府、企業、NGO、HIV陽性の人々やその支援者など、多くの組織や個人の行動が大きなうねりとなったことで、ついには国際政治を動かし、世界的なレベルで対策が取られるようになりました。こうした経験は、エイズだけでなく他の病気や、貧困や環境などのグローバル課題解決にも教訓を与えています。本シンポジウムでは、回顧録『No Time To Lose』を本年5月に発表したばかりのピーター・ピオット氏を招き、世界的なムーブメントの促進力は何だったのか、エイズの流行を終結させるために今何が求められているのか、お話をうかがいます。第二部では、企業とエイズに着目します。アフリカ投資にエイズはどのような影響を与えているか、さらに、トヨタ自動車を例に企業がアフリカのエイズ問題といかに闘っているか、エコノミストの視点から研究成果をご紹介します。
(主催者より)

プログラム
 開会挨拶 公益財団法人日本国際交流センター、渋澤健理事長

 第1部:「No Time to Lose---ウィルスとの闘いにかける人生:グローバル・ムーブメントの中心から」
  ロンドン大学衛生熱帯医学大学院、ピーター・ピオット学長(前UNAIDS事務局長、前国連事務次長)
 [聞き手] 大村 朋子NHK国際放送局ニュース制作部チーフ・ディレクター

 第2部:日本の海外展開に立ち塞がるエイズとどう闘うべきか
  平野 克己 日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター上席主任調査研究員(モデレーター)
「エイズがビジネスに及ぼす経済的影響」
  世界銀行開発研究グループ、ダミエン・デ・ワルク人間開発と公共サービスチーム・シニアエコノミスト
「アジア経済研究所TICADプロジェクト:南アフリカにおけるトヨタ自動車のエイズ労務対策支援」
  日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター、伊藤 成朗ミクロ経済分析研究グループ長

  ピーター・ピオット氏は1995年から2008年まで国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長。シンポジウムは著書『No Time To Lose』 出版記念。

日時:
2012年11月29日(木)16:00〜18:20
(18:20〜レセプション)
会場:
政策研究大学院大学(GRIPS)1F 想海樓ホール
東京都港区六本木7-22-1
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
参加費:
無料
定員:
250人(先着順、定員になり次第締め切り)
言語:
日英同時通訳あり
申し込み:
ウエブサイトから
http://www.jcie.or.jp/ntlsympo/
問い合わせ:
日本貿易振興機構アジア経済研究所 成果普及課
(担当:石垣、橋本)
TEL:043-299-9536 FAX:043-299-9726
e-mail sympo-sc@ide.go.jp
主催:
日本貿易振興機構(ジェトロ) アジア経済研究所
公益財団法人日本国際交流センター
世界基金支援日本委員会
協力:
公益財団法人エイズ予防財団
特定非営利活動法人AIDS&Society研究会議